いよいよ本日!2017年7月29日(土)は後楽園ホール【DANGAN190】です!メインの日本Sバンタム級タイトルマッチは激戦必至!ぜひ、皆様のお越しをお待ちしております!

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日ノ本さんによる7月29日DANGAN190の見所を再読して盛り上がっていきましょう!

DANGAN190見所

’04年に開催されたA級ボクサー4回戦賞金トーナメント「ビータイト」を嚆矢として,’07年に産声を上げた「DANGAN」は,年間20~30回という驚異的なペースで興行を打ち続け,本興行で早くも190回目を迎える。興行コンセプトは単純明快。①ファンの望むカードを実現すること,②選手をステップアップさせていくことの2点。ここからは私見だが,ボクシングは一瞬の芸術と呼ばれるように,鍛え抜かれた選手たちの攻防は,我々の脳裏に強烈なインパクトを刻み,その非日常的な瞬間を目撃することで,私たちはある種の快感を深く味わう。そして,選手が今の自分を超えていくため,自分よりも強い選手や,勢いある選手と戦い続けていくストーリーに,我々が日々日常、胸に秘めたる心理的葛藤を投影しやすい。その意味で、私はボクシングの魅力が「点」だけでなく「線」にもあると実感しており,DANGANに参戦した選手たちの歩みに一喜一憂しながらカメラのシャッターを切り続けることで、ボクシングの魅力が多く方の心に届くことを願っている。今宵、その魅力を存分に伝えられるだろうDANGANコンセプトの申し子とでも言うべき両者が日本Sバンタム級タイトルマッチという大舞台で,ついに激突する。

 王者,久我勇作(26歳=ワタナベ)は,’12年東日本新人王予選敗退後,DANGAN参戦。’13年DANGAN・B級トーナメントSバンタム級優勝&MVP。更に同年DANGAN・A級トーナメントも勝ち上がり,引き分けを一つ挟んでの7連勝。’15年,石本康隆(帝拳)との王座決定戦に望み、結果は2・2・1ポイント差の3-0判定負けであったが,一歩も譲らぬ攻防劇に,多くのファンが久我の確かな成長を実感した。その後’16年最強後楽園優勝&MVPを獲得し,晴れて王者石本に再挑戦。結果は劇的2RTKO勝利で王座獲得。チャンカン技能賞も獲得し、心技体,全てにおいて更なる厚みを増した。かつて東日本新人王を2回戦で敗退したプロ叩き上げの男はDANGANハードマッチメイクを生き残り,現在WBA12位,WBC11位,WBO15位と世界を見据える存在へと成長した。

 プロ18戦目の久我が初防衛戦の相手として指名したのは,同じくDANGANでしのぎを削った田村亮一(30歳=JBS)。プロ12戦目,ジム移籍後初戦で初のタイトルマッチに臨む。作新学院時代はファイタースタイル。日本大学時代はボクサースタイルで活躍し,アマ30戦17勝の実績をあげたが,プロ入りは遅れ,’13年にDANGAN・B級トーナメントでデビュー。既にプロ8戦の実力者,宮坂航(角海老)に競り負けるも,’14年DANGAN・B級トーナメントバンタム級で優勝。実に11戦中7戦がDANGANという正に弾丸ファイター。田村の特徴は何と言ってもその攻撃力と他の追随を許さないハートの強さ。どんな劣勢も撥ね除けていく折れない心で数々の逆転劇を収めてきた。

 両者共に回転力に優れ,一気に試合を終わらせる爆発力が魅力。久我は同じDANGANの戦場を生き抜いてきた田村のハートをリスペクトしている。更に上を目指すためにも,田村の屈強なハートを超えていく必要がある。だからこそ「二人は絶対に噛み合う」と述べ、田村を指名した。瞬き厳禁。両者「気持ちでは絶対に負けない」と述べており,ボクシングの点と線の魅力が溢れ出る,日本ボクシング史上に残る一戦となることは間違いないだろう。

 リングは戦場,拳は弾丸。今宵も両の拳を弾丸の如く錬磨し,己の生きざまを謳い戦う拳闘家たちの熱きドラマを心ゆくまでご堪能ください。

日ノ本一(ひのもとはじめ)