いよいよ本日、5月19日(金)は後楽園ホール【DANGAN-LADIES Vol.5 WBO女子世界ミニフライ級王座決定戦】です!

いよいよ本日、5月19日(金)は後楽園ホール【DANGAN-LADIES Vol.5 WBO女子世界ミニフライ級王座決定戦】です!

恒例の日ノ本氏の熱い見どころを読んでテンション全開にて皆様のお越しをお待ちしています!(当日券ございます)

DANGAN-LADIES Vol.5みどころ

本日のメインイベントは,前王者,池原シーサー久美子(フュチュール)の引退により空位となったWBO世界女子ミニフライ級王座を,元OPBF女子フライ級王者,江畑佳代子(41歳=ワタナベ)と,OPBFアトム級1位の塙英理加(26歳=UNITED)が争う。

日本女子ボクシング界の先駆者とも言える江畑は,大学時代にワタナベジムへ入門。2000年からアマチュア全日本選手権4連覇を達成し,さらに2006年,2007年も連覇するなど6度の日本一を経験。同年11月,満を持してプロデビュー。以降10年で実に5度の世界タイトルに挑戦したが,いずれも僅かな差でベルトには届かなかった。もう諦めるしかないという気持ちが何度も頭に浮かんでは消え,池原戦に敗れた際は引退宣言も行った。しかし江畑の人生は,半分以上がボクシングに費やされている。

江畑は語る。「どん底までつき落とされることもある一方で,年月を重ねていくことで面白みも都度都度変わり,益々ボクシングの魅力に引き込まれていく自分に気づいた。これからも胸を張って堂々とボクシングを続けていきたい。堂々とボクシングの素晴らしさを繋げ伝えていきたい。そのために夢を何としても叶えたい。これが本当に最後の挑戦になります」。江畑はグローブを置くことがどうしてもできなかった。高校の同級生である,元WBC世界ライトフライ級王者,富樫直美(引退=ワタナベ)の存在も大きいだろう。これまで,激務の広告代理店勤務の傍ら,男子プロ選手も舌を巻くほどの練習をこなしてきた江畑だが,今回はこれまで以上に無理をして自分を追い込みに追い込んだという。キャリアも気持ちも全てを出し,20年以上追い続けてきた夢を、江畑は掴みとることができるのか。

対する塙は,長崎大学でボクシングを始め,結婚を機に上京。2015年7月のプロデビュー後,無傷の7連勝。僅か1年10ヶ月で世界戦の大舞台へと辿り着いた。塙のボクシングの特徴はアグレッシブ。頭を振りながらポジショニングし,チャンスと見るや小気味よい連打を打ち込める好戦的な選手である。しかし気の強さゆえか,打ち合う場面では攻防が分離する癖もあり,如何に修正を加えてこれたか。更に6ラウンド以上を経験したことがなく,世界戦の10ラウンドを江畑のキャリアを前に如何に戦えるかといった点もポイントとなる。

攻防のバランスに優れ,足を使いながらスピードとテクニックで勝負する江畑がキャリアの面でも有利というのが戦前の予想ではあるが,塙にとっては失うものが何もなく,塙らしい思い切ったボクシングを展開することができれば8戦目での戴冠も夢ではない。

ラストチャンスにかける江畑がキャリアに物を言わせるのか,7連勝と勢いに乗る塙が一気にベルトを奪い取るのか。大注目の一戦。

リングは戦場,拳は弾丸。今宵も両の拳を弾丸の如く錬磨し,己の生きざまを謳い戦う女たちの熱きドラマをご堪能ください。

日ノ本一(ひのもとはじめ)