いよいよ明日、2017年4月25日(火)は後楽園ホール【DANGAN180 第38回CC日本スパーウェルター級王座決定戦&OPBF東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ】です!恒例の日ノ本氏の熱い見どころを読んでテンション全開にて皆様のお越しをお待ちしています!(当日券ございます)
DANGAN180の見所
「人間はみんなが美しくて強い存在とは限らないよ。生まれつき臆病な人もいる。弱い性格の者もいる。けれどね。そんな弱い,臆病な男が自分の弱さを背負いながら,一生懸命美しく生きようとするのは立派だよ」。作家,遠藤周作の言葉である。
本日のメインは,野中悠樹[39歳/井岡]の返上によって空位となった日本Sウェルター級王座決定戦。出場するのはプロ34戦目にして7度目のタイトルマッチとなる同級1位,斉藤幸伸丸[38歳/輪島]。初のタイトルマッチは’09年6月,プロ15戦目で迎えた中川大資[引退/帝拳]戦。大逆転KO負けを喫したが,王者を窮地に立たせた身体能力の高さは,多くのファンに強烈なインパクトを残し,近い未来の戴冠を容易に想像させた。が,その後,渡部あきのり[31歳/角海老],高山樹延[引退/角海老]×2,野中悠樹,そして前戦の細川貴之「引退/六島]と希代のタイトルマッチ6連敗。いずれも前半リードしながら後半に急失速。あと一歩。幸伸丸に何が足りないのか。もし7度目の正直という言葉があるのならば,今宵のリングでその答えを見つけてほしい。
対するは同級2位,井上岳志[27歳/ワールドスポーツ]。プロ11戦目,無敗のままタイトル初挑戦となる井上は、国体王者の実績を引っ提げ’14年B級デビュー。前戦では強打の渡部あきのりを接近戦で下すなど,技術だけではなく,スタミナやハートの強さも証明し、その評価は鰻登り。
年齢,キャリア,ファイトスタイルと,これでもかという両者のコントラスト。戦前の予想は,勢いに加え後半勝負もできる井上が有利。しかし幸伸丸とてラストチャンスと腹を決めているはず。何かが起こるチャンピオンカーニバル。勝負の行方は。
セミには世界に急接近,OPBFミニマム級王者,京口紘人[23歳/ワタナベ]が7戦7勝7KOのパーフェクトレコードにチャレンジ。粘り強さに定評のあるサウスポー,レフジオをいかに倒しきれるか。本人も「あくまでも世界へのステップ。勿論KOで勝つ」と意気込むように,強烈なインパクトと結果を残し続けることが世界への切符。
第一試合には,5月で37歳定年を迎える工藤宏樹[ドリーム]がラストマッチに挑む。プロ初勝利から負け続けるもリングに上がり続けた工藤。世界王者を目指すだけがボクシングではない。弱さを背負いながら一生懸命戦う姿。これもボクシングだと教えてくれた選手である。
リングは戦場,拳は弾丸。今宵も両の拳を弾丸の如く錬磨し,己の生き様を謳い戦う拳闘家たちの熱きドラマを心ゆくまでご堪能ください。
日ノ本一(ひのもとはじめ)
2017年4月25日(火)後楽園ホール 開始17:45~予定
・第38回CC 日本Sウェルター級王座決定10回戦
日本同級1位・斉藤幸伸丸(輪島功一S)vs 日本同級2位・井上岳士(ワールドS)
・OPBFミニマム級タイトルマッチ12回戦
王者・京口紘人(ワタナベ)vs 挑戦者同級2位・ジョナサン・レフジオ(比)
・60.0kg契約8回戦
タヌーペット・ペットプームジム(タイ)vs 日本フェザー級7位・上野則之(RK蒲田)
・ライト級8回戦
日本Sフェザー級7位・高畑里望(ドリーム)vs 日本ライト級10位・塚田祐介(吉祥寺鉄拳8)
・ミドル級8回戦
シンデット・シットサイトーン(タイ)vs 日本ミドル級2位・竹迫司登(ワールドS)
・ウェルター級4回戦
小林和輝(角海老宝石)vs 鈴木基伸(伴流)
・58.0kg契約4回戦
工藤宏樹(ドリーム)vs 沢田石 伸雄(UNITED)